今回のWeb内覧会は主寝室に設置した収納の紹介になります。
子供部屋にも設置した三枚扉の収納ですが主寝室に設置したものは内部を押入れ収納として作っております。
これは中の収納方法がある程度決まっていることからこのような仕様にしました。
特にも汎用の収納ボックスを最大限に活用できるように考えられた収納になります。
システムクローゼットでは絶対に再現できない使う人によって無限の可能性を持った三枚扉を使った押入れ収納をご覧ください。
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図面の紹介
こちらは主寝室に配置された収納になります。図面上ではこのような記載になっています。
図面上の記載は扉のない押入Aと押入Bが三枚扉の収納内に収まっているウォークインクローゼットという表記になっています。
POINT同じような収納を作ろうと思った際に設計さんに上手く伝えられないという方からのお問い合わせが多いです。その場合はこの図面をそのまま見せていただいたほうが早いと思います。遠慮なく設計さんなどに見せて頂ければと思います。
普段の様子
三枚扉を閉じている状態での様子はこのようになっています。
主寝室全体の様子は後ほど紹介しますので今回はこちら3枚扉の収納をご覧ください。
主寝室の畳スペース部分に収納を配置しました。
主に私達家族3人分が今使う分の衣類の収納スペースをメインとして使うように作った収納になります。
衣類収納のメイン:押入B
向かって右側の押入Bは家族3人の衣類の収納のほぼ全てを担う重要な収納になります。
季節により衣替えをし季節外の衣類は小屋裏物入に収納しています。
普段は扉を1枚開けるだけでOK
右側の扉を1枚開けると中の収納に手が届きます。
ハンガーパイプに吊り下がったものだけでなく収納ボックスでも使用頻度の高いものを右側に配置しておけば扉を1枚開けるだけで用意にアクセスが出来ます。
吊り下がった服などを取るには扉1枚開けるだけで十分です。
扉を2枚開けると収納はほぼアクセス可能に
扉を2枚開けますと右側の押入Aは完全に顔を出し左側の押入Bにもアクセス可能になります。
こちらは収納力を最大限に活かそうと思い、
- 下部には収納ボックスを使った収納
- 上部は吊り下げる収納
として使うことを計画しました。
収納ケースは高さの違うものが数種類あり組み合わせによって調節は可能です。
しかし押入Aのハンガーパイプ棚の高さをH1810からH2000へと変更してもらっています。
これは高さ30センチのケースを3段重ねても一般的な服を吊り下げ可能な高さ100センチほどを確保出来る高さになります。
この押入れ上部にある棚板の上にはほとんど物を置けないのでこれでOKです。
収納ケースの為に「扉のない押入」の設定を
押入の扉には4種類あります。
- 引戸
- 片開き戸
- 観音開き戸
- 折れ戸(家全体で3個目からオプション)
そしてこの4種類の扉にはない5つめの扉設定があるという事は私の記事をみて頂いている方にはすでにお分かりかなと思います。
それが
- 扉を取り付けない
という設定です。
やはり一般的な仕様ではないと思います。
この辺の押入の詳しいルールはこちらの記事にまとめてあります。
先程紹介しました5つ目の設定、扉がない押入を設定することにより押入れの標準仕様がこのように変わります。
- 床面→ブラスターボード(ベニヤ板)から居室と同じフローリング仕上げ
- 壁紙→標準設定(i-cubeの場合IC-0057)から居室と同じ壁紙を自由選択
という風に扉がないことによりあくまで居室と同じ空間として存在するように仕様変更となります。
それならば押入を選択しなければ良いとお思いかもしれませんね。
しかし押入れと同じような棚板やハンガーパイプ付きの棚などを設定できる点が大きな違いですね。
実際に扉のない押入れの設定によりどのような仕上がりになっているのかを確認してみましょう。
このように主寝室と同じようにフローリングと壁紙が設定されています。
通常何かしらの扉を押入に取り付けると建具の出っ張りが生じます。
これは収納ボックスを使用するにあたり本当に頭を悩ませる問題です。
しかしこのように扉の無い押入設定をすることにより建具がなく収納ボックスを壁ギリギリに寄せてもボックスの開け閉めに干渉することはありません。
しかしこちら側をみて頂けますでしょうか。
押入の建具は無くなりますが3枚扉の建具部分は出っ張ります。
収納ボックスの配置計画はよく考えましょう。
実際私の収納ボックスは3個並べた状態でこの建具に干渉することはありません。
収納ボックスの奥行によっては建具に干渉しても使用上は問題なかったりしますけどね。
私が使用している収納ボックスはこちらのシリーズになります。
高さが3種類ありますので上に吊り下げる物の長さによって調整することが出来ますね。
我が家での詳しい配置は入居後の内覧会で紹介できれば良いなと思います。
サブ収納としての押入A
向かって左側の押入Aは全体的なサブ収納としてその時々に必要なものを入れておける収納として考えています。
扉を開けた様子
こちら左側の2枚扉を開いた状態です。
3枚扉を使う最大位の利点がこの大開口部を作ることが出来る点ですね。
幅180センチの2マス幅の押入れで引き戸を採用しても開口部は1マス分しか確保ができません。
しかし布団などの横に大きな物を入れる可能性を考えるとこの大開口部は本当に使いやすいです。
我が家では普段からお布団を収納する習慣はありません。
しかし習慣的に布団を収納する方はこのような収納を使えばそのまま布団を立てたり斜めにしたりすることなく収納が可能です。
敷布団・掛け布団・中掛け毛布などを分けて収納しようと思えば棚板を追加してもらえば収納効率も上がりそうです。
特にも日常的に出し入れをする場合に寝室などでプライベートな空間の場合は扉が無い押入というのは十分検討材料に入るのかなと思います。
棚板の高さ設定
こちら押入Aのハンガーパイプ棚の高さもお隣と同じH2000に設定しています。
下段の棚板はあえてそのままの高さで使用しています。
- 現状で具体的な収納方法を考えていない事
- 一般的な押入の棚板高さにあわせて押入れ収納グッズなどがある事
などを考えてあえて棚板高さを変更しませんでした。
具体的に収納案がある方は高さ設定をしたりも出来ますがその場合は押入Aである必要は無いのかもしれませんね。
こちらも「扉の無い押入」の設定を
三枚扉があるのでこちらの押入も「扉の無い押入」の設定をしています。
押入自体は奥行60センチの設定です。
しかし扉のない押入となっているので三枚扉のギリギリまで収納スペースを確保できます。
中段の棚板部分も出っ張りなどはありません。
なので押入の奥行以上に物を収納することが可能になります。
例えば棚板の上に置いたお布団も多少手前に出っ張ったりしても3枚扉を閉めることも可能なわけです。
この余裕も収納としては有り難い限りですし大きなメリットかなと思います。
居室に設置した場合は照明の設置は必須
我が家で主寝室に設置したこの3マス幅の3枚扉収納ですが真ん中にはダウンライトを1個設置しています。
押入を仕切る壁の手前であり三枚扉収納の真ん中に取り付けています。
照明を点灯するとこのように真ん中が光って左右の収納に最低限の光を届けることが出来ます。
照明のスイッチは向かって右側のWIC内に取り付けました。
これは普段の動線としてLDK方面から来た際に点灯しやすい位置として右側に取り付けました。
普段はこのような配列で寝ております。
息子が寝た後に収納を使いたい場合に左右の扉を開ける分には息子に直接灯りが当たること無く安心できます。
3枚扉の真ん中の扉がちょうどダウンライト照明が直接寝ている息子を照らすのを遮ってくれるんですよね。
今回は息子が寝ている時に起きない事を例にしていますが、夫婦で使う寝室で片方が寝ている際に収納を確認する時に明るさで邪魔をしないという点からもそのメリットは大きいと思います。
収納を使いたい時に部屋全体の照明を点灯せずに済むのでとても役立っています。
照明スイッチ取り付けにおける失敗談
本来は入居後内覧会にてお伝えしたい件なのですが、この3枚扉収納を採用してくださったもしくは検討中だという方がInstagramなどでもいらっしゃるので取り急ぎの報告です。
このダウンライトスイッチですが失敗しております。
失敗その1 スイッチの位置
以前にもブログで拝見していたもののあまり気にしていなく我が身に降り掛かって初めて気づいた件です。
部屋に入ってきて右側の扉を開ける際には左手で扉を開けます。
そして右手でスイッチを押そうと思うのですが。
3枚扉の建具が結構出っ張っているのでびみょーーに押しにくいです。
この収納照明は毎日使うので地味に気になります。
できるならばもうちょっとだけ扉の建具から離しておけば押しやすかったのだろうと思います。
地味な点ですが大きな違いです。
失敗その2 スイッチの個数
先程もお伝えしたとおり、押入右側のダウンライトスイッチはLDKからの動線を考えて配置したんです。
しかし実際に使ってみると使い勝手は変わるものです。
左側の押入には妻の物が置いてありましてむしろ夜間の使用頻度は左側の方が多いのです。
夜に押入を開ける際にダウンライトのスイッチを点灯しようと思うと押入の右側に来ないと点灯出来ないんです!
なのですごい近距離なんですがこちら側にもスイッチが欲しかったです。
ちょっと位だし右側に行って押せばと思いますが毎日のことなので本当に後悔です。
この近距離にスイッチを2個配置するなんて馬鹿らしい!と思われるかもしれませんが、使用頻度を考えるとスイッチの1個追加するぐらい何とも思わないものです。
まとめ
収納に関しては使い方は本当に千差万別だと思います。
とはいえ長く生活する中でライフスタイルの変化などにより
- 収納する物
- 収納方法
- 収納する量
などが変わっていきますよね。
それに備えて出来るだけ対応が可能な方法を考えたいと思いました。
結果として一条工務店さんで6坪に1個取り付けられる標準のシステムクローゼットを採用しないという選択に至ったわけです。
収納方法が固定されるシステムクローゼットよりも自由に使える押入れ収納の方が将来的に使い勝手が良いという考えは入居して半年経った今でもそ変わっていません。
収納方法については長いスパンでよくお考えになることをお薦めします。
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