室内ドアが壁に接触しないようにガードしてくれるドアストッパーは欠かせないものです。
我が家で建築をした一条工務店さんでも床から跳ね上がるタイプのドアストッパーが取り付けられます。
恐らく多くの方がドアストッパーの取り付け位置なんて気にせずに打ち合わせを終えたのでは?と思うのです。
だからこそ家が出来上がってから
という驚きと失敗・後悔が出る可能性があるんですね。
この記事をご覧頂きますと
- ドアストッパーが気になる失敗例
- ドアストッパーが見落とされる理由
- ドアストッパーの施工方法
- 位置指定をする方法
などがお分かり頂けると思います。
設計段階の方に限らず、着手承諾後の方においてもドアストッパーを施工前であれば対応は可能な件かなと思います。
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一条工務店のドアストッパー
ドアストッパーとは開き戸の扉が壁にぶつかる前にガードしてくれるドアストッパーです。
ドアストッパーにも色々なタイプがありますが一条工務店ではこのように床面から金具が飛び出てきて扉をロックする構造になっています。
このような金具がついたドアストッパーが床面に設置されます。
金具は可動式になっています。
開き扉がストッパーの上を通過しますと扉の下部に設置された磁石で金具が跳ね上がりストッパー機能が働いてくれます。
ドアストッパーは図面には記載されない
このドアストッパーですが図面には細かな位置は記載されません。
しかしながらドアストッパーが設置される開き戸はその開く様子が図面には記載されます。
このように図面上には開き戸が開くおおよその範囲が扇形に記載されています。
我が家で唯一の開き戸である親子ドアですが小ドアにはドアストッパーは設置されません。
ドアストッパーの失敗例
今回の失敗例として紹介したいパターンの図面がこちらになります。
通常は壁に向かって扉が当たるのを防いだりする目的のドアストッパーです。
この場合ですが扉が開く向こうにはスリットスライダーがあります。
ドアストッパーは壁ではなくスリットスライダーへの接触を防止する目的で取り付けられる物かと思います。
もしもここにスリットスライダーが無かった場合には開き扉は180度近くまで開くようなのでドアストッパーは180度開いた壁沿いに取り付けられるようです。
それでは実際に取り付けられたドアストッパーはどのようになるでしょうか?
このように廊下の真ん中とは言いませんがかなり内側にドアストッパーが設置されることになりました。
通常ドアストッパーは壁に扉が当たらないギリギリに設置されます。
そのために壁とドアストッパーの間隔はドアの取っ手分ぐらいしか無いはずです。
しかしこの場合のドアストッパーは壁ギリギリというわけには行かずこのような設置位置になってしまったようです。
皆さんはこの設置位置はどのように感じられるでしょうか?
こちらは扉を開けた際のドアストッパーとの位置関係ですね。
ドアストッパーの設置位置で困る点
このドアストッパーが通常の設置位置よりも通路側に出てくる際に考えられるデメリットとしてはこのようなものが考えられそうです。
ドアストッパーが目立つ
これは単純にドアストッパーが通路にあって目立つという点です。
開き戸に関しては設置場所によっては開けっ放しの場所も有るでしょう。
我が家の親子ドアなんて開けっ放しも良い所で、入居後もうすぐ1年経ちますが閉めたことは数えるほどしかありません。
このように開けっ放しの場所のドアストッパーはあまり気にならなかったりするものです。
普段から隠れてますし壁沿いですし。
ただし今回の場合のような廊下にドアストッパーが設置される場合には扉を開けっ放しという事は殆ど無いでしょう。
やはりドアストッパーが気になる場面は増えるのかなと思います。
この点においては人それぞれ感じ方が違うかと思います。
気にならないという人はならないでしょうし。
踏むと金具が冷たく感じる
ドアストッパーにはマグネットにつく金具が設置されています。
この金具ですがもちろん金属なので踏むと冷たいです。
特にも冬季は床暖房を稼働していたとしても周りのフローリングなどよりは冷たく感じます。
踏まなければよいだけなのですが地味に気になる点といえば気になる点なのかなと思います。
ドアストッパーの施工は現場判断?
このようにドアストッパーの取り付けにあたっては図面にも記載がありません。
確認をしましたらドアストッパーの施工は一般的には現場の判断によって取り付けられる事が多いようです。
先ほどぶつかる扉や壁が無い場合には180度開いた壁際にドアストッパーが配置されると書きました。
一般的には扉のサイズや廊下の幅によってはやはり今回の事例のように廊下の真ん中近くにドアストッパーが配置される事例もあるようです。
しかし現場施工であるからこそ微妙な位置の場合には施主さんに相談される場合もあるようです。
対応策はどうする?
それではこのドアストッパーが気になりそうだと思う人はどのように対処すればよいでしょうか?
設計時に問題になりそうな場所を洗い出す
とりあえず図面としっかり向き合ってどの扉のストッパーが気になりそうか考えてみましょう。
とはいえ通常は壁に向かって開く扉が多いと思うので対象箇所はそこまで多くないと思います。
私も間取り設計の相談を受ける際には必ず確認するのですがそこまで事例が多いわけではありません。
多いのはこのパターンで廊下などに対してトイレなどの扉があるパターンでしょうか。
ドアストッパーを設置しない選択もある
このドアストッパーの設置位置が気になる場合には「設置をしない」という選択肢があります。
施工指示とは図面上に設計士さんから現場で施工される大工さんなどへの細かい連絡です。
図面には基本的にフィリピンの工場で生産されるものについての記載がされています。
しかし実際の細かい施工については現場で大工さんや電気業者さんなどが施工されます。
この現場で施工される方への指示が「施工指示」です。
設計士さんから現場の監督さんや大工さんへ支持がある際はこのように図面で【施-◯】マークが記載されます。
細かい施工の場合にはしっかり内容を確認したいと申し出ると施工連絡表を見せて頂けると思います。
ドアストッパーが無くても良い条件
先ほどはドアストッパーを「設置しない」という選択肢について言及しました。
しかしドアストッパーが無いことによる弊害もしっかりと考えなければなりません。
設置場所などによっては
- 壁に勢いよくぶつかる
- トイレ掃除などの際に扉を開けっ放しにしにくい
などの弊害もあるかもしれませんね。
一方で壁に接触する場所にクッションなどを貼り付けることだけで対応が可能かもしれません。
そのような状態であれば扉が開けっ放しで固定されなくても問題ないかもしれませんよね。
このような事から考えるとドアストッパーというだけあって
- ドアを開けっ放しで固定する可能性がない場所
- 開けっ放しで生活に不便が出る場所
に関しては無理にドアストッパーを設置する必要はないのかもしれませんね。
まとめ
今回のドアストッパーの事例は建築後に気づく失敗例として考えるとそこまで致命的なものではないかなと思います。
このドアストッパー失敗例の原因を考えてみますと
- 設計さんは図面に無いドアストッパーが設置されるのが当然と思っている
- ドアストッパーが図面に記載されない事に施主が気づいていない
- そもそもドアストッパーの存在を考えていない
この3点が大きいのかなと思います。
図面には沢山の事が記載されているだけに見落としがちといいましょうか。
他の事に精一杯でドアストッパーまで気が回らない方が多いと思うのです。
そして設計士さんや営業さんはそれが当たり前で打ち合わせを終えてしまう。
なんて思っていると施主さんとタイミングが合わなかったりして相談も出来ない。
また現場の人はなんとも思わず施工したはいいが施主さんは納得出来なかったという事になるのかなと思います。
あまり語られることのないドアストッパー位置。
気になるという方は今一度確認をされてみてはいかがでしょうか?
うちは、ドアストッパーなしにしてもらって、弊害は今のとこないですよー(・ω・)ノ
あったら、目立ったので、なしにして正解でしたw
>ゆれなさん
こんにちわ。コメントありがとうございます。
ドアストッパーなしにされてたんですね!
すっかり覚えてないw
こういう物は気にならない人は全く気にしないと思うんです。でも一度気になるとモヤモヤとしてしまう地味な後悔ポイントかなと思うんです。
お子さんなどが勢い良く開けないように気をつけてくださいね!