一条工務店で迎える初めての夏はどんなものなのかな?
と不安に思う方も多いかと思います。
それは一条工務店の家に住んでいる方でエアコンを付けっぱなしで過ごすという方が多いからかもしれませんね。
- 高性能の高気密高断熱住宅で
- 省エネと言われる新しい環境で
- エアコンをつけっぱなしで
- どれだけ電気料金が掛かるの?
という不安をもつのは当然でしょうね。
関連 新築一戸建てオール電化で全館冷房・全館床暖房の電気料金はいくら?
この記事では主に季節の移り変わりによって
- エアコンの運用方法がどうなるのか?
- 秋になりエアコンを切るタイミングは?
という点に焦点を当てて考えてみたいと思います。
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一条工務店の夏の全館冷房
夏の24時間全館冷房と言っていますが正確には違うんです。
我が家の場合は夏だけでなく梅雨前から秋までずっと24時間全館冷房です。
なんて思われるかもしれませんね。
全館冷房とは部屋を冷やす為に行うものではありません。
なのでエアコンの一番の役割は「除湿」を行うことです。
- 除湿をしながら
- 室温を管理するために
- 冷房もドライも暖房も使う
という事で決して冷房運転に拘ったものではないという事ですね。
関連 一条工務店の平屋をエアコン1台で24時間全館冷房するのに必要な間取りと道具。
全館冷房でのエアコン運転の変化
エアコンによる湿度管理においてポイントになるのは
- 再熱除湿方式のドライ運転
これをおいて考えられません。
間取り設計時にエアコンの設置場所などを吟味することで「冷房運転」だけで全館冷房(除湿)が可能になります。
しかし多くの場合においては冷房運転では室温が下がってしまい除湿が出来ない状態も多くあります。
よって季節の移り変わりによって
- 5月~6月の梅雨時期前
冷房と再熱ドライを併用 - 梅雨時期
再熱ドライ運転がメイン - 真夏期
冷房運転がメイン - 9月~10月の寒暖差がある時期
冷房と再熱ドライを併用
というように「冷房」と「再熱ドライ」を上手く切り替えながらエアコンを運用して行くことになります。
関連 【一条工務店】平屋の全館冷房におけるエアコンの冷房⇔ドライ運転の切り替えタイミングの一例を紹介!
気温から見るエアコンを終了する目安は?
全館冷房に関して多大なアドバイスを頂いたフエッピーさんがご自身の記事中にてこのような事を言ってらっしゃいます。
エアコンをオフにしますと
- 日中の陽射しの入り方
- 外気温
- 家の中で発する熱の大小
により室温が上下するわけです。
それを加味した上で
家によって条件は異なりますが窓を閉めると「7℃~8℃程度は上昇」すると覚えておけばいつエアコンを止めるかは明確です。
外気の平均気温が20℃を下回ったらエアコンを止めて良いと思います。
20℃(外気の平均気温)+7.4℃(内部発熱)=27.4℃
(この室温なら何とか過ごせる)
という事を記事中で仰っています。
我が家の場合は室温が27℃はちょっと暑いので26℃ぐらいを目安にすると18℃~19℃ぐらいでも良いかもですね。
外気の平均気温
この平均気温とは気象庁のデータからみる平均気温を表しています。
決して近1週間の最高気温の平均などではありませんのでご注意下さい。
平均気温を知るためには後に紹介させていただきます気象庁のHPから確認が出来ます。
内部発熱
フエッピーさんの記事中には詳しく書かれていますがこの内部発熱とは窓からの日射と生活する上で発生する熱を意味しています。
日射に関しては
- 窓の大きさ
- 窓の配置
- 日よけの有無
などが大きな影響を及ぼします。
また生活上の発熱に関しても
- 家族の人数
- 家にいる時間
- テレビなど熱を発する家電
- キッチンなどの配置
- お風呂の配置
などが関係ありそうです。
気象庁の平均気温とは?
今回の平均気温とは気象庁の発表している平均気温になります。
参照 気象庁 過去の気象データ
気象庁の過去の気象データから閲覧が可能です。
初めての方は操作に戸惑いそうなので説明させていただきますね。
主に選択が必要なのは3ヶ所です。
まずはお住まいの都道府県と市町村を選択します。
都道府県を選択すると自動的に市町村の選択画面に移動します。
次に検索したい年月を選択します。
今回は2017年9月を選択しました。
日の選択に関しては今回は選択の必要がありません。
最後に選択した年月の日ごとの値を表示をクリックします。
これで対象月の気象データが確認できます。
関連 一条工務店:床暖房の開始時期を天気予報の最低気温から予測する方法
エアコンオフは平均気温だけでは分からない
我が家で取得した2017年9月のデータを見ると9月初めから平均気温は20℃を下回っていました。
つまりとっくにエアコンを切っても良かったと思われます。
しかし私はほぼ1ヶ月その時期を遅らせて9月30日にエアコンをオフにしました。
その理由は以下のとおりです。
郡山の気象データ観測点が実際の気温とズレている
これは地域的な問題です。
我が家の住まいのある郡山市では観測点が市街地からかなり離れた場所に存在します。
よって日頃の最高・最低気温などを見ても実際に我が家の周りと比べて2℃程低く観測されるようでした。
その点から見ると9月20日前後までは目安となる20℃はギリギリ下回っていなかったと言えるかなと思います。
暑さ寒さも彼岸までといいますが、それまで寒暖を繰り返していた気候も彼岸を過ぎた当たりから安定的に気温が下がってきました。
外気の絶対湿度がまだまだ高かった
外気が乾燥してくると室内の絶対湿度も上がりにくく自然とエアコンに頼らなくても良くなってきます。
9月上旬の外気の絶対湿度を見ていると
- 11.0~15.0g/㎥
という乾いた秋晴れの一方で湿度が高めの日もまだまだ多かったのです。
よってエアコンを切ると安定的に湿度管理が出来ないと感じていました。
我が家ではこのように玄関ポーチに設置している郵便ポストの下にみはりん坊Wをぶら下げています。
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エアコンを切るタイミング
それでは我が家では何を基準にエアコンを切るタイミングを決めたのでしょうか?
9月になってからは寒暖の差が激しくなります。
24時間全館冷房と言いながらその内容は冷房運転とドライ運転の併用をしていました。
特にもこのような場合にはドライ運転を採用していました。
- 最低気温が低い時
- 最高気温が上がらない時
- 室内で物干しをする時
このような場合は再熱除湿のドライ運転を使っていました。
そして季節が秋に向かうにつれてドライ運転の割合はどんどん増えていくわけです。
しかしこの再熱除湿のドライ運転を使っても22℃台まで室温が下がり快適な室温を維持できなくなってきました。
2~3日で最高気温がまた上がるような場合は別ですよ。
しかしドライ運転で室温が維持できないかつ週間天気予報などを見て気温が上がる要素がない場合はエアコン運転を終えるときかなと思います。
また外気温が安定的に冷え込んでくると外気の絶対湿度量もかなり下がってきます。
- 8.0~12.0g/㎥
という比較的乾燥した秋らしいという気候ですのでそのようなタイミングであればほぼエアコンを切っても大丈夫でしょう。
平均気温はどうしても1日が終わった「結果」として後から分かるものです。
なので結果としてあの日ぐらいにエアコンを切って大丈夫だったなという確認には使えます。
しかしやっぱり
- 気温が下がってきたな?
- ドライでも室温も下がってきたな?
- 平均気温もやっぱり低いよな?
- 天気予報も暖かくなりそうにないな?
- 外気の絶対湿度も低いな?
というような「実体感と天気予報」でエアコンを切るタイミングを図るほうが良さそうだなと思います。。
エアコンを切る際はカビ対策を忘れずに
一条工務店さんで建築された方の多くは全館床暖房を採用している事でしょう。
その為に夏期のエアコン冷房を終えるとエアコンを暫く使わなくなる方も多いと思います。
エアコンを切っただけでそのまま長期間放置するとエアコン内部に残った水分がカビとなります。
次回エアコンを稼働する際にはそのカビを室内に撒き散らすことになってしまいます。
Rayエアコンの場合はクリーン運転というモードがあります。
こちらを作動させるとで2時間の送風運転をしてくれます。
という方もお気をつけください。
多くの場合1回のクリーン運転ではカビ防止には不安かなと思います。
- クリーン運転の場合は2~3回
- 暖房運転は数時間
という方法でしっかりとエアコン内部を乾燥させてあげる事が大切です。
関連 エアコンのカビ防止クリーン運転や送風や暖房運転での失敗例と対策
全館冷房でエアコンを切るタイミングまとめ
エアコンを使った全館冷房をしている場合において外気温が下がってきた時にポイントとなる再熱除湿方式のドライ運転。
この再熱除湿のドライ運転でエアコンを稼働していれば室内の湿度は一定以上には維持されるわけです。
そのエアコンのドライ運転で室温が維持できなくなれば全館空調は破綻することになりますよね。
ただし1日だけではなく数日先までの
- 外気温の低下具合
- 外気の絶対湿度の状態
などを見据える必要はあると思います。
出来るだけ分かりやすい指標を提示したいのですが環境が違う各家庭に応じたものはやはり難しい。
平均気温というものは目安にしながらドライ運転による湿度管理の可否で判断するのが適切かなと思います。
一条工務店さんではあっという間に床暖房の季節ですね。
床暖房に対する準備も早めに済ませておいてはいかがでしょうか?
こんにちは(・∀・)
再熱除湿で外気の絶対湿度が下がるまで粘ったんですね。私は窓の日除けを外して冷房運転で粘ってましたが、天気が悪い日は少し寒かったです。
やはり、外気平均が18℃でエアコンをとめましたか。外気平均20℃でエアコンを止めると晴れた日は室内が少し暑いと思います。
内部発熱で4~5℃、日射熱で3℃程度は室温が上がるはずなので、天気の悪い日が続くと4~5℃しか室温が上がらないのですよね。
さて、秋の室温調整は簡単だとおもいます。初秋だけ窓の日射のオーバーヒートに気をつけて、あとは日射を取り入れるだけで快適になるとおもいますよ。
そして郡山市の昨年のアメダスデータを見ると11月に入る前に外気平均が15℃を切っているので天気次第ですが床暖房稼働時期はそのあたりでしょうね。
快適に過ごしたいなら日本では空調をしなくてよい期間がほんのわずかだって事をこれから家を建てる人には知って欲しいなと思います。
フエッピー様
いつもお世話になっております。
我が家でも陽よけのシェードセイルを外した上でドライ運転してたんですがもう限界でした。
床暖房の稼働時期も過去のデータからみても概ね10月の中旬から下旬が目安になりそうですね。
そう考えると中間期のなんと短いことでしょうねw
日本では四季という言葉があるため、中間期が6カ月あると錯覚しますが、実は5月上旬~6月上旬の梅雨入りまで+10月の上旬~下旬なので、実際の中間期は年間1.5ヶ月程度です。
しかも、この1.5ヶ月でさえも窓に日除けをして窓を閉めている方が室内の温湿度が安定する日がほとんどであるため、窓は開けなくなって網戸も不要になっていきます。
このような知識は住宅展示場でハウスメーカーの比較をしても手に入らないので、家作りって難しいですね(;・∀・)
フエッピー様
この冬の中間期の短い時期を実感すると本当にびっくりしますよね。
しかも中間期とはいえ外気の絶対湿度は未だに14~15g/㎥ほどありまして、普段からエアコン管理された室内に慣れていると短期とは言え相対湿度が60%を超えてもう耐えられない気持ちでいっぱいですw
私もフエッピーさんから絶対湿度という考え方と活用方法を教わらなかったら知らなかった世界なんだと思いますよ。
少しでも考え方が普及すると良いなと思います。