無印良品の中でも夏になると売り切れることも多い人気のサーキュレーター。
大小2種類のラインナップがあるのですが小さいタイプのサーキュレーターが2018年にリニューアルされました。
しかし旧型との違いがよく分からない方も多いのではないでしょうか?
新型は旧型に比べてどのような点が変わったのか?
- サイズやデザイン
- 扱いやすさ
- 静音性
- 省エネ性能
これら4点に着目して新型と旧型との比較をしてみたいと思います。
また記事の最後には実際に1ヶ月半ほど使用してみての新旧の違いをレビューさせて頂きたいなと思います。
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無印良品のサーキュレーター
無印良品のサーキュレーターには現在2種類のラインナップがありますので簡単に紹介させて頂きますね。
低騒音ファン・大風量タイプ(AT-CF26R-W)
こちらは2種類あるサーキュレーターでも大型の大風量のタイプになります。
このサイズでも通常時に使用する弱運転では生活音に紛れる程度の騒音しか無くほぼ送風音を感じません。
寝室の枕元に置いても寝れるほどのDCモーターの扇風機やサーキュレーターに匹敵する静かさを持っています。
その上でDCモーター機種に比べて格段の安さを持っているのが大きな特徴かなと思います。
低騒音ファン(MJ-CF18JP-W)
こちらは2018年に発売された新型の小型タイプになります。
こちらの写真は旧型のタイプなのですが大きさはほぼ変わらないので大風量タイプとの比較としてご覧下さい。
詳しくは後ほど比較させて頂きますね。
旧タイプ:低騒音ファン(AT-CF18R2ーW)
ちなみにこちらの旧タイプの印象を大風量タイプと比べながら簡単に紹介させて頂きます。
こちらの旧タイプの印象は簡単に言うと大型の大風量タイプに比べて
- 消費電力は風量なりに少ないものの
- 騒音値が比べ物にならないほど大きく
- 小さい以外にメリットがない
という状況でした。
一般的に常用される風量ノッチ(1・弱)において比較をしてみると
- 風量(㎥/min)
大:6.5 小:5.5 - 消費電力(W)
大:8.0 小:7.0 - 騒音値(dB)
大:18.0 小:27.0
風量および消費電力はそれなりですが特筆すべきは騒音値ですね。
風量が多いはずの大タイプに比べて風量の少ないはずの少タイプの方が騒音値が大きいんです。
これは弱運転をしてる状態で静まった夜に
- 大:音をほとんど感じない
- 小:確かにファンが回っている音が分かる
という明確な違いがありました。
新型と旧型を比較
それでは実際に両者を比較してみましょう。
- サイズやデザイン
- 扱いやすさ
- 静音性
- 省エネ性能
について比較をしてみようと思います。
サイズやデザインの変化
まずは外観の変化をチェックしてみましょう。
前面
前面からみると大きな違いは無さそうに見えます。
新型は前面カバーのグリルの間隔がすこし狭くなっていて掃除の際に手間が掛かるかな?と思います。
側面
側面から見ると大きな変化が見えます。
旧型に比べ新型は給気口の開口部が約150%拡大したとの事です。
網目が増えることにより掃除をサボった際に汚れを取る手間は増えるかなと思います。
しかしこれはどのサーキュレーターや扇風機にも言えることですね。
背面
背面から見るとスイッチ周りや取っ手部分の意匠面の違いはありますが大きな変化は見られないようです。
上部
上から見ると開口部の大きさは目立つものの全体のサイズ感に大きな違いがないことも分かります。
羽の形状
羽根の形状は新型になりスリムになっている印象がありますが大きな違いはありません。
商品紹介HPには前縁部にウェーブ形状の凹凸を設けたとあります。
しかし一番の違いは羽にシールが無くなったことでしょうか。
あのシールは私は気になってしまうんですよね。
しかし羽のバランスを取っているので剥がさないでというサポートセンターからのお言葉もありました。
サイズの変化
新型のサイズは無印良品の公式HPに記載がありました。
- 幅28.4×奥行22.8高さ29.7cm
こちらのサイズなどに関しては取扱説明書にも記載がなく、旧型の公式HPが削除されてしまっているので正確な確認がとれない状況です。
しかし先程から紹介しましたように両者を比較しても大きな差は無いように思います。
扱いやすさ
サーキュレーターとしての用途はあまり変化がありませんがお手入れの際の手間に差があるかなと思います。
風向調整
風向は両者とも同じ角度調節設定になっています。
6段階にて調節できます。
こちらは手で簡単に位置調節できます。
ただし自動で首振りをしたりするような機能はありません。
風量選択
3段階ある風量を選択するノッチのデザインに若干の変化がありましたが大きな変化はありません。
CHECK
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前面グリル(吹出口)の取り外しやすさ
前面グリルはサーキュレーター内部を掃除する際などに取り外す事になります。
我が家のようにほぼ24時間稼働をしていると設置場所にもよりますがおよそ1ヶ月ほどでファンにホコリが溜まり掃除の必要がありそうです。
旧型は前面グリルを矢印方向に回すだけで外すことが出来ました。
しかし新型はちょっと手間が増えております。
新型はこちらのロックカバーを外しまして。
ロックカバーを外した状態でこちらのマークを参考にグリルを回し取り外します。
旧型に比べ外れにくいという点は安全性の面からは喜ばしいのかもしれませんが実際に作業をするとちょっと面倒な点が見受けられました。
特にもグリルを戻そうという時に誤って入れる場所(角度)を間違えると取り外すのにかなり苦労をしました。
静音性・省エネ性
旧型と新型の静音性を50hz(東日本の場合)で比べてみましょう。
- 風量 弱
旧:27.0dB 新:19.0dB - 風量 中
旧:36.0dB 新:32.0dB - 風量 強
旧:40.0dB 新:36.5dB
全体的に静音化がかなり進んでいる事がよく分かると思います。
特にも常用で一番使うと思われる風量「弱」における静音化が顕著だと思います。
これは大風量タイプの弱運転と比べましても
- 風量(㎥/min)
大: 6.5 小:8.5 - 消費電力(W)
大: 8.0 小:4.2 - 騒音値(dB)
大:18.0 小:19.0
かなり遜色の無い内容となっていると思います。
ポイントを抜粋しますと
- 風量がかなり大きく
- 消費電力がかなり減り
- 風量に比べて騒音がかなり低い
という結果になっています。
旧型と比べての進化が顕著なだけでなく弱運転においては大風量タイプを凌ぐ風量と省エネ性能を有していることが分かりました。
1ヶ月半使用しての感想
ここまではカタログスペックでの比較をしてきました。
その後において約1ヶ月半使用しての感想から比較してみたいなと思います。
ノッチ1:弱運転
弱運転時のカタログスペックの違いは以下のとおりです。
- 風量(㎥/min)
旧:5.5 新:8.5 - 消費電力(W)
旧:7.0 新:4.2 - 騒音値(dB)
旧:27.0 新:19.0
どれをとっても旧型が新型に勝るポイントはありませんね。
実際に使ってみると大きな違いが分かります。
これは恐らく改良された羽の影響によるところが大きいのかなと思います。
特にもサーキュレーターを扇風機代わりに使うようなシチュエーションも兼ねるという方にとっては大きな違いかなと思います。
騒音値はカタログスペックはかなり改善されていますね。
旧型と新型の音の違いを表現してみますと
- 旧型:羽の風切り音「ボォーー」という音
- 新型:モーターの駆動音
という違いがあります。
確かに旧型は普段の生活音にも紛れない程度の音がある一方で新型はその風切り音的なものはほぼ感じないレベルかなと思います。
これは大きな違い。
一方で例えば寝てる時に小さな部屋でサーキュレーターを稼働していると確かにそのモーター音を感じることが出来ます。
まさにDCモーターとACモーターの違いが分かるような感じですね。
なので寝る時に旧型の音が五月蝿いなと思っている方は新型では確かに改善はしますがモーター音までを気にしないレベルではないと感じます。
ただし風当たりの違いは確かに感じます。
空気を循環させるというサーキュレーター本来の使い方にプラスして扇風機代わりとしても併用されるような方には大きな違いとなって感じることが出来ると思います。
ノッチ2:中運転
中運転時のカタログスペックの違いは以下のとおりです。
- 風量(㎥/min)
旧:8.1 新:13.5 - 消費電力(W)
旧:12.0 新:9.8 - 騒音値(dB)
旧:36.0 新:32.0
中運転になると騒音値の違いはほぼ感じなくなる一方で風量の大幅な増大が分かると思います。
実際に使ってみても音質の違いはあれどどちらも確実に送風音を感じることが出来ます。
ただし実際に使ってみるとその使用感には大きな差がありました。
両機を2台並べた状態で一般的な小部屋を想定した5メートルほどの距離で風当たりを感じてみるとその差を感じることが出来るんです。
- 旧型:荒々しくも風を感じる
- 新型:あまり風を感じない
これは弱運転時にも感じた事なのですが、羽根形状の改良により風当たりがマイルドになった一方で風の直進性は失われたのでは?と思うような結果になりました。
カタログスペックの計測条件などが分からないので何とも言えませんけど実際の感覚です。
ノッチ:強運転
強運転時のカタログスペックの違いは以下のとおりです。
- 風量(㎥/min)
旧:9.7 新:15.0 - 消費電力(W)
旧:15.0 新:13.5 - 騒音値(dB)
旧:40.0 新:36.5
強運転になるとほぼ風量の違いだけになりますね。
先ほどの中運転と同じように5メートルほどの距離での比較をしてみても同じように風当たりを感じますので音質以外に違いを感じることは出来ません。
ただしこの小型サーキュレーターに関しては大風量を使っての運用をされる方はそう多いとは考えておりません。
なのでこの強運転に関してはあまり参考になる点はないのかなと思います。
電気料金の差は微々たるもの
旧型と新型の弱運転時における省エネ性能は格段に改善したと思います。
その差は3.2Wな訳で旧型に比べ45%ほどの消費電力しか無いことになります。
一方でその電気料金を考えてみますと24時間稼働し続けたとしても
- 0.0032kWh×24時間×30日×26円
≒60円
というように月間で60円ほどの違いしかありません。
24時間稼働しての違いですしこの差をもって買い換えるという程ではないですね。
実際に使ってみて
我が家では小型のサーキュレーターは浴室乾燥のために使っています。
この場合においては騒音も気になりませんしタイマー式コンセントを使用して数時間の使用なのでそこまで電気代を気にする必要はありません。
なのでこちらには旧型のサーキュレーターを使用し続けようと思います。
一方で我が家では夏季においてエアコン1台で全館冷房をしています。
外気温によっては寝室の奥側で暑さを感じることがあるのですよね。
せっかく買ったので新型のサーキュレーターはその補助として寝室内で風を回す為に使おうかなと思います。
まとめ
2018年にリニューアルされた無印良品のサーキュレーター小型タイプ。
普段の生活で一番使われるであろう弱運転においては風当たりという体感面でかなりの改善が見られたと思います。
一方で本当に寝静まった部屋で使う際にはACモーターであることには変わりなく、DCモーターに比べて確実にモーターの駆動音は聞こえる点には注意をしなければいけませんね。
実際に使ってみての感想はとにかく
という点です。
またカタログスペックから見られるような風量の改善は実は体感することが出来ませんでした。
これは風の質が変わったことに関係するのかもしれませんね。
私個人の感覚では旧型の方がサーキュレーター独特の送風の直進性を感じることが出来たんです。
しかしだからといって旧型を今から選ぶことはできません。
これは旧型から新型への買い替えを考えている方への参考材料になればと思います。
これにより大風量タイプとの使い分けが顕著になり使う場所や用途によりその選択肢が増えるのかなと思います。
大型の大風量タイプと小型のタイプを実際に使ってみてのレビューも紹介しておりますので合わせてご覧くださいね!