一条工務店で採用されている全館床暖房はとても快適ですが、万能ではありません。
- 床暖房はいつから開始しようかな?
- 床暖房を切るタイミングっていつかな?
というような、温度変化がある時期の室温の調整が難しいことです。
もちろん急激に外気温が上下する場合には、床暖房自体の設定温度を変更することも考えなければいけません。
しかし床暖房の温度設定を変更するのって結構手間がかかるんですよね。
そんな時には「ECO運転(エコモード)」を活用してみませんか?
「ECO運転」の設定をすると、ボタン一つで家全体の床暖房の設定温度を下げることが可能になります。
こちらの記事をご覧頂くと
- 床暖房の運転の特徴
- ECO運転の設定方法
- ECO運転時の勘違い
など、「ECO運転設定」で床暖房を使いこなすポイントがお分かりいただけると思います。
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床暖房のモード
まずは簡単に床暖房の基本をおさらいしましょう。
通常運転とセーブ運転
一条工務店さんで採用されている床暖房には2つの運転モードがあります。
- 一般的な設定温度で稼働する通常運転
- 通常運転より低い温度設定になるセーブ運転
この「通常運転」と「セーブ運転」の異なる温度設定を組み合わせて床暖房の運転を管理することになります。
24時間通常運転
こちらは24時間同じ温度で運転させるモードになります。
一般的には通常温度にて運転されるかと思います。
こちらは28℃にて24時間床暖房が稼働するような設定になっています。
タイマー運転
それに対して「通常運転」と「セーブ運転」の時間帯を組み合わせることで、1日の設定温度に変化を作ることが出来ます。
こちらは
- 7時~23時 セーブ運転 26℃
- 23時~7時 通常運転 28℃
という設定になっています。
日中の陽射しが入り部屋が暖まる時間帯は、設定温度を下げて極力床暖房を稼働させないような設定になります。
間欠運転
またタイマー運転の延長として
- 昼だけは床暖房を全く稼働させず夜のみ動かす
というような「間欠運転」という設定方法もあるかと思います。
電気代の節約の為にこのような設定をされる方も多そうです。
一方で床暖房は設定温度になっている場合には全く稼働しません。
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床暖房の温度設定は手間が掛かる
床暖房の温度設定は、居して最初の1~2年は設定を模索するために沢山操作をすると思います。
しかし一度コツを覚えてしまえば、逆にあまり設定をいじることはなくなるものです。
だからこそいざ設定を変えようと思った際に、操作に戸惑う場面も多くなります。
特にも最大で8エリアの「通常運転」と「セーブ運転」を設定する
16個の項目を設定変更するのは操作に慣れていても大変で煩わしいものです。
つまり一条工務店の全館床暖房は
- 床暖房の特徴として急激に温度な変化ができない上に
- 全エリアの設定変更もまた大変である
という特徴があります。
床暖房は設定温度になると稼働を停止する
一方で夜から朝は冷え込むものの、日中の最高気温が上がるような場面。
こんな場面では皆さんどうされますか?
そんな時に床暖房のスイッチをOFFにするのは絶対に間違いです。
床暖房はずっと稼働している訳ではなく、設定温度になるとその運転を停止してくれるのです。
- 電源を切らずに通常より少し低めの設定温度にしておく
たったこれだけで循環液の水温が下がった時だけ、最低限の稼働で床面を暖め続けてくれます。
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[myphp file=’SiteAds03′]数日の温度変化はECO運転(エコモード)で凌ごう!
それでは床暖房の温度設定において
- 2~3日だけ気温が上がって室温が上がりそう
という場面で活躍するECO運転(エコモード)の設定と使い方を紹介します!
ECO運転(エコモード)とは?
みなさんは床暖房の設定パネルにECO運転という操作があるのを知っていましたでしょうか?
ECO運転とは
- 自分で設定している「通常運転」や「セーブ運転」の温度設定に対して任意の1℃~5℃を一括で下げてくれるモード
になります。
つまり我が家で言うと【ECO運転を2℃】に設定していると
- 7時~23時 セーブ運転 26℃
- 23時~7時 通常運転 28℃
この設定温度がボタン操作1つで
- 7時~23時 セーブ運転 24℃(-2℃)
- 23時~7時 通常運転 26℃(-2℃)
になってくれるのです。
このモード設定は床暖リモコン毎に一括で設定されるものなので、2個のリモコンがある際には2ヶ所の設定が必要になります。
ECO運転(エコモード)の設定方法
ECO運転の設定はボタン1つ
それでは実際にどのような操作が必要なのかを見てみましょう。
床暖房リモコンを開けると、このような表示パネルが出てきます。
この画面の状態でこちらの【モード切替】ボタンを押しましょう。
この操作一つでこのように【ECO】表示が出てECO運転になります。
先程もお伝えしたとおり標準では2℃設定になっています。
この状態ではこのリモコンに設定した【ABC】エリアの温度全てがマイナス2℃になっています。
ECO運転(エコモード)の温度設定
ECO運転によって下げる設定温度は自分で【1℃~5℃】までの設定が出来ます。
こちらの表示の際に【モード切替】ボタンを約3秒長押しします。
このような画面になりますので、【温度△▽】ボタンで設定温度を変更します。
温度を設定しましたら忘れずに【確定】ボタンを押しましょう。
注意!見た目には設定温度が変わりません!
ここで気を付けたいのは、ECO運転は「表示温度から設定温度を下げる」という機能だということです。
よってこのように個別のエリア設定を見た時に設定温度は今までと変わっていません。
ただしここにECO運転表示がされていれば確かに温度設定は指定温度だけ下がっています。
床暖房が暖まらないとお困りの方へ
という相談をよく受けます。
- 床暖房が設定温度に対して部屋が暖まりにくい
という原因は、間取りや日当たりや窓の大きさや生活習慣などたくさんの要因があります。
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その要因の一つにこの【ECO運転】を何気なく設定していたという例もあります。
という経緯で何気なく【ECO運転】を設定してしまう。
そんな何気ない事から設定温度のわりに暖まらない!という悩みを抱えていた方は決して1人や2人ではありません。
まとめ
季節の変わり目は温度変化が激しい日が多いですよね。
その度に全てのエリアの床暖房の温度設定を変更するのは大変です。
その際はこのECO設定をすることにより、リモコン全体の温度設定をボタン1つで一括して下げることが出来ます。
- 一時的に暖かくなるときは床暖を切らない
- エコモードで一時的に設定温度を下げる
- 床暖を切らないことで急な冷え込みにも対応が出来る
- 何より操作が楽である
という点からも、天気予報などから室内が暑くなりそうな場合にはエコモードを活用しましょう!