我が家で建築をした一条工務店さんでは「リモコンニッチ」という人気オプションがあります。
売れ筋であるi-cubeやi-smartでは構造体を守る意味からも壁などの造作は基本的に出来ません。
その中で壁面をへこませたニッチを作る事ができるメリットは大きいのは確かです。
しかし我が家ではリモコンニッチを採用しませんでした。
その代わりにリモコンニッチよりも使いやすいリモコンスペースを作りました。
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この記事では
- リモコンニッチを採用しなかった理由
- リモコンニッチを採用するべき場合
に分けてその存在意義を冷静に考えてみたいと思います。
一条工務店のリモコンニッチ
それでは我が家でリモコンニッチを採用しなかった理由を1つずつ考えてみましょう。
リモコンニッチに導入出来る種類が限られている
まずはこのリモコンニッチに取り付けられるスイッチの種類が限られている点が気になりました。
取り付けられるスイッチの数は最大7個まで。
多くの場合は
- インターホン親機
- 太陽光リモコン
- エコキュートリモコン
- 床暖房1
- 床暖房2
- その他スイッチ系
というようなラインナップで採用されることが多いかなと思います。
設置ができないリモコン・スイッチたち
一方で一条工務店さんでオプション採用などが出来るリモコンやスイッチなどでも取り付けが出来ないものがあります。
- UBキーガルの操作盤オプションのスイッチ
- 防犯用警報スイッチ
- 室内での緊急警報スイッチ
このようなスイッチやリモコンたちはリモコンニッチに取り入れることが出来ません。
よってリモコンやスイッチの設置計画にもよりますが、リモコンニッチに入り切らないスイッチというのは必ず出てきます。
必ずしもスイッチを集約出来るという訳ではないということです。
マグネットで貼った物で汚れそう
リモコンニッチSaになってからマグネットに加えてホワイトボード面が追加されているようですね。
子供が小さい間はマグネットで学校からの連絡物などを貼ることも多いのかななんていう想像です。
地域の連絡物なんかも貼られる方がいらっしゃるのかな。
その際にインクなどが壁面について黒くなってくるような気がして何となく嫌でした。
これはこまめにお掃除すれば済む話ではありますけどね。
マグネットがついたクリップのような物を使うと良いのかもしれませんね。
ホワイトボード面に変更のデメリット
リモコンニッチsaになったことでマグネット部分がホワイトボードに仕様変更になりビスなどを打ち込めるようになったということですね。
自分で確認したわけではありませんが鉄板→ホワイトボードになったことでマグネットの力が弱まっているようなレビューも見かけました。
リモコンなどの割りと重い物をマグネットで取り付けたいなと思っている方は予め確認した方が良いかもですね。
ちなみに私ならホワイトボードになってもビス止めとかしないで後で剥がすことも出来る強力両面テープとかでリモコンステーを貼ろうかなと思ったりします。
ちなみに我が家ではホワイトボードに書き込んで家族間の連絡をするとか絶対に無いです。
それならポストイットに書き込んで貼っておくほうが手軽ですしホワイトボードを消した時の汚れやカスも出ませんし。
というか下にリモコン群があるのにホワイトボードに書き込んだカスの掃除どうするんだろう?
上にリモコンにすればいいのかな?
でもカスが落ちるのは同じかな?
今のホワイトボードに書き込むペンはそういう仕様じゃないのかな?
壁紙にマグネットを仕込むことへの抵抗感
壁紙にマグネット(マグの相方)などを仕込むのも同じ理由であまりやりたくなかったです。
とにかく使い込む事による汚れが気になりました。
こちらも壁紙を挟むだけあって壁紙の種類によってはマグネットの力も若干弱まってしまうようですね。
紙1枚を固定するのに困るほどでは無いと思いますけど。
もしも私がマグネットを壁紙に仕込むなら汚れが目立たない壁紙で掃除しやすい表面形状の物にするかなと思います。
携帯・スマートフォンの充電はここではしない
スマホは私の場合は夜に満タンにして帰宅するまで持たせるような使い方になっています。
スマートフォンの充電が少なくなった状態で帰宅される方も多いのではないでしょうか?
帰宅後にスマートフォンを使いたいがバッテリーが足りなくて充電したいようなシチュエーションを考えてみましょう。
リモコンニッチで充電するよりもこのような事を考えませんか?
- リビングのソファでゴロゴロしながら
- ダイニングで用を足しながら
- お料理しながらキッチンで
- 最後はお布団でゴロゴロしながら寝落ち
どうでしょうか?あながちハズレでは無いと思うのですが?
携帯電話やスマートフォンの充電を想定するのであればリモコンニッチではなくて実際に操作しながら充電出来る場所にしっかりとコンセントを取り付けられる環境を整えるべきです。
タブレットや固定電話は良さそう
現在はZEH対応などでタブレットを使っていらっしゃる方も多いですよね。
その他にもパソコンというよりは家ではタブレット端末でネット検索などを行う方も多いかもしれません。
そのような方がタブレットを置いて充電しておくのには良いかもですね。
また固定電話の本体は起きにくいですが子機などはかなり小型化しておりますので置き場所としては考えられそうですね。
マガジンラックは用途がない
おしゃれに飾るような雑誌は購読してません。
新聞は読んだらそのままゴミに行くのでマガジンラックに入れるような事は想定出来ませんでした。
そもそも新聞などの印刷物の場合はインクがついて掃除が大変そうだなというのが一番の懸念材料ですね。
来客が多くここに雑誌やアピールしたいものを飾るのであれば良いのですが実際に使いこなせる人がどれだけ居るのかが疑問です。
ここまでのまとめ
このような理由から我が家ではリモコンニッチを採用しませんでした。
しかしリモコンニッチとしての用途を満たすものは欲しかったです。
そのためにはリモコンニッチという既成品に頼らずに
- 種類を気にせずリモコン類を集約
- 掲示物も大きさや重さを気にせず整理できる
- 雑用品の収納も出来る
- カウンター的な物を併設し簡単な書物も出来る
という事が全て可能になる観点からリモコン集約壁を作りました。
こんな方は積極的にリモコンニッチを採用すべき!
ニッチの本来の意味を忘れないこと
「ニッチ」とはそもそも小物や絵などを飾るような為に壁の一部を凹ませた窪みのような造作を指すと思います。
リモコンニッチsaの生みの親がさすけさんであることを知る人も大分減ってきてたりするのでしょうか。
https://www.smarthouse2.com/?p=5350
さすけさんがリモコンニッチを作られた経緯は色々あると思います。
配管などの施工上の理由によって厚くなってしまった壁を使えないか?
そこを凹ませてニッチ化することによりリモコンなどの出っ張りを極力無くして使い勝手を良く出来ないか?
そんな事を考えながらついでにコンセントやらマグネットやらマガジンラックやらを付けちゃったわけですね。
そして私が考えるリモコンニッチの最大の利点は壁からリモコンが出っ張らないことだと思っています。
我が家では車椅子などが通過出来るように1マス通路は最小限にとどめております。
対面キッチンだったりアイランドキッチンだったりする方は1マス幅の通路のような場所が多い方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合にリモコンで出っ張りが通路の邪魔にならずに壁に埋め込んだような状態で配置できることが本来のリモコンニッチの最大のメリットだと考えています。
マグネットボードやコンセントやマガジンラックなどの利点が真っ先に考えられるリモコンニッチですがこのような目的をもって採用するならば付属的な用途として活用の幅も広がるのかなと思います。
壁をふかしての設置はよく考えて
設置場所の条件としてある程度制限があるリモコンニッチを無理やり設置しようとすると壁をふかす(厚くする)事により設置が可能になるわけです。
そして広いスペースで壁をふかして設置するならまだ良いのです。
しかしキッチンの脇などのスペースがあまり無い場所にわざわざ壁をふかして通路幅を狭めてニッチを作るのは本末転倒な気がするわけです。
間取りを拝見してると大型家電の搬入とか大丈夫?とか思うような通路に壁をふかしてリモコンニッチを採用している方を見かけますが、どうしても設置したいんだなと思って拝見しておりますがそれならリモコンだけ取り付けたほう良さそうだなとか思ったりするわけです。
我が家のリモコン集約壁
図面ではこのような形になります。玄関からLDKに入って直ぐ右側の2マス分になりますね。こちらは玄関ホールとの通路部分になっておりますので鍵などの小物を収納する部分としても都合が良いのかなと思っています。
カップボード変更(i-クオリティシリーズ)
CS3-B004 マホガニーナチュラル 吊り戸棚無しタイプ
オプション料金:紹介制度によるサービス品
我が家では壁付けL型キッチン+アイランドテーブルというキッチン構成になっておりますが、その場合どうしてもカップボードや食器棚部分はキッチンから離れた位置に配置されると思います。
家事動線としてこの位置にメインになる食器棚などを使用すると非常に使い難い事が想定されましたので、この部分はあえて食器などの収める用途としては使わずに雑用品などを仕舞うリビング収納の延長のような考え方をしました。
もちろんキッチン周りであまり使わないようなホットプレートや卓上IHなどの収納には使いますが、主にダイニングで書き物をする時に使うような筆記用具だったり、玄関で対応に使うハンコだったり、そういった雑多な物を収納する場所として考えています。
食器棚として使わないのであれば社外品を入れることも選択肢にはあったのですが、紹介制度でタダだったことと、L型キッチンと一体で同じ空間として統一感を持たせる為にあえてカップボードを採用しました。また収納として考えれば上部吊戸棚があった方が収納力も上がるのですが、キッチン方面と同じく部屋全体の圧迫感を抑えるために吊り戸棚は全て撤去しております。これによってリモコンを壁に満遍なく配置し、コルクボードや棚などを壁に配置することが可能になったわけです。
電気図面の紹介
と、とりあえず電気図面を貼ってみますが、これだけ見て理解できる人は結構すごいと思います。緑枠の部分がリモコン壁に関係する注釈になります。
元々のPDFファイルを拡大してやっと細かく読み取れるレベルです。私の図面は全体的にこんな感じですが、このリモコン壁の部分が記載内容が多く一番読み取りにくいかもしれません。
こちらの図面は着手承諾をしているものの正式が図面が上がってない段階で納得してハンコを押した図面になります。記載内容にほぼ間違いはないんですが。。。。細かい記載がちょいちょい間違っています。【G3】照明は本当はダウンライトだし、【電ー◯】の表記も違うし、リモコンの高さなども違うし。でも照明もしっかりと手配になっているし設計さんが細かい施工連絡票を作ってくださってるし、上棟が終わったら早速現場で細かい打ち合わせをしましょうという事になっているので大丈夫かなと思っています。
次回はリモコン壁に設置したリモコン達の紹介をしたいと思います。
間取り紹介はこちらからご覧ください。