一条工務店の家ではロスガード90という24時間換気システムを採用しています。
近年増えつつある高気密高断熱住宅において換気システムは必要不可欠なものになっています。
こちらのロスガード90の詳細につきましては一条工務店のHPをご覧頂ければと思います。
関連 一条工務店 計画換気
しかし外気を取り込むと汚れた空気も取り込みますのでフィルターを通して汚れ対策をする必要になります。
それに従い適切なメンテナンスも必要になってきます。
今回はロスガードのメンテナンスに焦点を絞ってその手順と内容を紹介してみようと思います。
フィルター交換は一条工務店さんでもかなり長い期間の交換時期を設定しています。
しかし間隔が長いだけあって
という失敗も多くなりそうです。
今回の記事ではロスガードの
- フィルター交換の手順
- フィルターの購入方法
だけに留まらず
- フィルターの種類と適切な使用時期
- 交換時期を忘れない方法
などを提案させて頂きたいなと思います。
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一条工務店のロスガード90のメンテナンス
一条工務店さんで採用しているロスガード90のメンテナンスに関わる部分は2箇所になります。
- 給気フィルター
- 防虫袋
今回紹介する給気フィルターと防虫袋の清掃・交換作業の様子は入居からおよそ10ヶ月経過した際の様子をお伝えしようと思います。
フィルターの交換方法については後述するようにメンテナンスマニュアルに載っています。
また営業さんや監督さんから説明もされると思います。
しかし作業頻度が少ないのでいざ作業する時に
と戸惑うことも多そうです。
こちらの記事ではそんな手順と共に交換などのタイミングについても提案させて頂きますね。
今回はある程度の期間を経たものがどのような状態になるのかを確認するために放置しておりました。
ロスガード90の給気フィルター交換手順
ロスガードの運転停止
それでは実際に交換の手順を紹介してみようと思います。
まずはロスガードの運転を停止させましょう。
月に一度行うRA(排気フィルター)の清掃作業時には短時間で終わる事が多いですからボタンを1回押した「お休み」で良いと思います。
しかしロスガード内の作業の際には時間が掛かる方も居ると思うのでボタンを3秒長押しして「停止」させたほうが安心かな?
と思います。
このようにロスガード関連の作業時にはリモコン操作が必要になります。
先程紹介したRA(排気口)も基本的にロスガードの近くに配置されるかと思います。
2階建ての方はロスガード本体もRA(排気口)も2階に設置される事と思います。
ロスガードのメンテナンス時にはリモコンボタンの操作が必要になりますのでロスガードの近くの方が使い勝手が良いという事です。
一般的に1階に設定されるリモコンニッチなどに配置される事が多いですが実はリモコンニッチに取り付けないほうが使い勝手が良いと思うんですよね。
もちろん2階でも毎日リモコンの前を通過してフィルター交換ランプに気づける場所であることが必要です。
ロスガード給気フィルターの清掃・交換
我が家のロスガードは子供部屋の3枚扉で仕切られたWIC収納の中に配置されています。
普段はロスガード前には荷物の入ったRVボックスが置かれており物置きとして使われています。
ロスガードの扉を開けると左下にこのような各種フィルター交換用の蓋があります。
蓋を開けますとこのように防虫袋と給気フィルターがセットされています。
まずは給気フィルターから様子を見てみましょう。
こちらは手前に引っ張るだけで給気フィルターが外れてくれます。
給気フィルターは専用の枠に入っていますので裏側から押すと簡単に外れてくれます。
こちらが新旧フィルターの比較になります。
こちらの面は防虫袋からダイレクトに汚れが入る場所なのでかなり汚れが目立ちますね。
こちら逆の面ですが同じく真っ黒です。
メンテナンスノートによると2~3ヶ月の掃除を推奨していますが既に10ヶ月使用していますので今回は掃除せずに交換しようと思います。
交換用のフィルターは2ヶ月訪問などの際に営業さんが持ってきてくれる事が多いようです。
フィルターには2種類あり通常のタイプとPM2.5対応型と2種類あります。
「セシウムイオン吸着」となっているのは我が家が福島県だからでしょうか?
このように4枚セットになっていますがお値段差があまりない印象です。
しかしPM2.5対応フィルターにはデメリットもありますので取付けるタイミングはしっかりと確認しておきましょう。
それではフィルター交換の手順に戻りましょう。
新しい給気フィルターを枠にはめる際にはこの「↑AIRFLOW」マークの矢印を合わせるようにします。
枠にはこのように2面だけにテープが貼ってあります。
フィルターをはめる際にはこちらのテープがある面にフィルターを当ててから押し込んだほうが良さそうです。
吸気フィルターのフィルター交換はここまでにして防虫袋の交換をしてみましょう。
防虫袋の交換
それでは防虫袋の交換にうつりましょう。
防虫袋には取り込んだ外気に混ざって一緒に入ってきた虫さんを集める役割があります。
防虫袋を取り出す際に袋の中に入ってきたばかりの虫さんがいますと室内に逃げてしまう可能性があるようですね。
防虫袋はこのように上の部分を引っ張ることにより取り外しが出来ます。
この際に上に開いている穴から生きている虫が逃げてしまうんですね。
坊虫袋に入っている虫の量や汚れ具合は季節やお住まいの地域によって変わりそうですね。
内部には空洞があり防虫袋から漏れた虫などが死んでいますので掃除機で吸い取りましょう。
関連 【一条工務店】メンテナンスは自分なりのルールを決めて。フィルター掃除の流れを紹介してみる。
ロスガード給気フィルター・防虫袋の取付
掃除もして綺麗になりましたので新しいフィルターと防虫袋を取り付けてみましょう。
取り付け時は方向性もありますし逆向きに取り付けるようなことはほとんど無いと思います。
フィルターですがAIRFLOWの向き及びフィルター枠の出っ張りを合わせて入れるだけですので難しいことはないと思います。
このように綺麗に収まってくれました。
次は防虫袋の取り付けですね。
防虫袋はこちらの箱に入っています。
1箱に12枚入っています。
入居時にこれだけの枚数を頂いていると一般的な交換頻度だと数年は持ちそうですね。
防虫袋を装着する際はこちらの「手前」マークを手前にして装着します。
こちらのレールに沿って入れるのですが防虫袋のパッキン?的なものが新しい方が大きいというか範囲が広いといいますか。
再装着の際に結構入らなくて苦労しました。
ということで、給気フィルターおよび防虫袋の交換作業が終了しました。
最後にしっかりと蓋を閉めましょう。
ロスガード90の運転再開
最後にこれを忘れてはいけません。
作業を完了した後はロスガードの再運転を忘れないようにしましょう。
フィルター類のお値段から考える交換ルール
フィルター類のメンテナンスに関してはメンテナンスマニュアルにも掲載があります。
また詳しい内容はロスガードの取扱説明書にも掲載されています。
- 給気フィルター:3ヶ月に1回程度を目安に掃除機で清掃し、お手入れランプが点灯したら交換
- 防虫袋:夏季終了時の交換
ロスガード本体に関わるフィルター類の記載はこの通りです。
給気フィルターのメンテナンス
給気フィルターのお値段はこのようになっています。
通常のタイプとPM2.5に対応したタイプがありますね。
この給気フィルターランプですが恐らく給気フィルターランプは10ヶ月経過しても点灯していないことから1年ほどは点灯しないのではないか?と思います。
我が家の10ヶ月経っての状況を見ると給気フィルターはかなり真っ黒に汚れているようです。
よって我が家でのメンテナンス目安としては
- 3ヶ月毎に掃除機で清掃
- 6ヶ月毎に新品フィルターに交換
このようにしようと思います。
給気フィルターの通常タイプとPM2.5タイプの違い
お伝えしたように給気フィルターには2種類ありますがそれぞれメリットデメリットがあるようです。
除去性能に関しては以下のようになっているようです。
- 通常タイプ→1.0~2.0μmの除去性能は30%程度
- PM2.5タイプ→1.0~2.0μmの除去性能は95%程度
なのでPM2.5タイプを使用すれば良いような気がしてきますが一方で
- フィルターの目が細かいだけに換気システムのファン回転数が上がるために騒音が大きくなる。
というデメリットがあるようです。
PM2.5の濃度は4~5月頃がピークになるようなので3~6月頃の使用に留めるほうが良いのかもしれませんね。
関連 むやみに使ってはダメ!?ロスガード90のPM2.5対応高性能フィルターの性能と思わぬデメリット。
防虫袋のメンテナンス
防虫袋のお値段はこのようになっています。
- 135円/枚
しかしながら冬季も含めた10ヶ月程の使用で防虫袋はかなり汚れている印象がありました。
そしてこの防虫袋のお値段は想像以上に安いと感じます。
よって我が家の防虫袋のメンテナンスは
- 3ヶ月毎に確認し必要に応じて交換
- 6ヶ月毎には最低でも交換
このようにしたいなと思います。
フィルターなど消耗品の注文方法
一条工務店の家中で使用されているフィルター関係は全て工事課の担当監督さんや営業さんにお願いすると手配をしてくれると思います。
しかし現在では太陽光発電を利用されている直営エリアの方はスマートフォンで使用できる「住まいのサポートアプリ i-サポ」から注文が出来るようになっています。
iPhone版 一条工務店 住まいのサポートアプリ
Android版 一条工務店 住まいのサポートアプリ
ロスガード90のメンテナンスに関するまとめ
今回はロスガードに関わるメンテナンスの流れを紹介しました。
ロスガードに関わるフィルター類はどうしても外気と関係のある設備になります。
つまりお住まいの地域の
- 外気の状態
- 虫などの生息状況
- 季節
などにより汚れ具合は千差万別かと思います。
我が家ではフィルターのお値段から考えて先程紹介したように
- 3ヶ月おきに防虫袋と給気フィルターのチェック・清掃
- 6ヶ月おきには必ず防虫袋と吸気フィルターの交換
というルールを決めてメンテナンスを行おうと思います。
PM2.5は黄砂などと一緒に飛散することが多いようですね。
よってPM2.5対応フィルターの交換も含めた年間計画は
- 12月:虫袋交換&フィルター清掃
- 3月:虫袋交換&PM2.5対応フィルター交換
- 6月:虫袋交換&フィルター清掃
- 9月:虫袋交換&給気フィルター交換
という3ヶ月サイクルにて時期を区切りメンテナンス時期に据えてみようと思います。
ロスガードリモコンの給気フィルターランプの点灯を待っているだけではメンテナンスに関してはちょっと心配かなと思いました。
皆さんも入居後は自分の家のフィルターがどの位の期間でどのぐらい汚れるかを確認の上で、何月ごろに交換をする!というルールを自分なりに決めておくと良いのかなと思います。
これだけはお友達の家が交換したから!というものでは無いと思います。
自分なりにしっかりメンテナンス時期を決めておきましょう。