我が家ではパナソニック製のビルトインIHを使用しています。
トッププレートの汚れ落としなどは普段からするでしょう。
しかしグリルやファンの掃除まで手が回らないよという方も多いのではないでしょうか?
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こちらの記事で紹介したようにグリルやファンの分解掃除をすると、さらに奥にホコリなどが溜まっていることに気づく事と思います。
特にもブログやSNSなどでこのビルトインIHの内部まで分解掃除をしているのを拝見します。
簡単に言うと分解しても完全に綺麗に出来ないし良いことはありません。
今回は私が皆さんの代わりに分解をしてみて
- 分解掃除をする作業の危険性
- 保証対象外になる弊害
- 結局は綺麗に出来ない理由
をご紹介したいと思います。
またホコリが溜まったままの状態についてパナソニックのサポートセンターさんに確認などもしております。
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パナソニック製ビルトインIHの種類
今回はパナソニック製のビルトインIHの分解清掃についてです。
モデルチェンジを繰り返していますが、大きく分けて2タイプの製品に分かれそうです。
操作盤が上にあり物理ボタンのタイプ
操作盤がIHの天板(トッププレート)の上にあるようなタイプです。
基本的な操作は全て天板の上のボタンで行われますので、IHのグリル脇に関しては給気口とパネルがあるだけでスッキリしています。
こちらのタイプの機種において、SNSなどで分解修理をされている方を見かけました。
こちらは分解掃除の際に問題の内部ファンにアクセス出来るタイプになります。
しかしパナソニック製ビルトインIHは、2017年頃には多くが下記の操作盤があるタイプにバージョンアップをしていました。
タッチパネル+プッシュオープンの操作盤のタイプ
こちらはオプション採用される方が多いタイプになります。
人気の「ラクッキングリル」オプション。
これを採用するとプッシュオープンタイプの操作盤のタイプが採用されていました。
また天板(トッププレート)の操作ボタンは
- 標準仕様→物理ボタン
- オプション→タッチパネル方式
に変更されています。
今回はこちらの操作盤があるタイプにて紹介させていただきます。
分解掃除に関する注意とお断り
ここから先の内容に関してはビルトインIHの掃除に関する注意事項を紹介するものです。
その危険性などに関しても触れておりますし、分解掃除をする事が無駄なものであることを紹介しています。
しかしながら作業の手順を紹介していることには変わりがなく、これを参考にして同じような事をしようと思えば出来てしまいます。
この記事は作業を勧めるものではなく作業をしないで欲しいという記事になります。
この作業を真似て損害が出ましても一切の責任を負いませんのでご注意ください。
先程も紹介しましたパナソニック製ビルトインIHでも操作盤が上の旧タイプのこの部分。
このパネルを外すと奥にファンがあるんです。
簡単に言うとこのパネルの四隅にあるネジを外すことによりパネルが外れて、中のファンを露出させる事が可能のようです。
この部分にアクセスして掃除をしている様子を紹介しているSNSの投稿やブログを拝見しました。
内部のファンにアクセスする作業は、一見すると物凄く汚れている場所を発見し掃除している有用な情報に思えますがとても危険な作業です。
絶対にやらないでください。
パナソニック製ビルトインIHの保証期間
一条工務店で採用されているパナソニック製のビルトインIHのメーカー保証期間は1年間となっています。
これに加えて、一条工務店さんでは独自に保証期間を5年間までとしているようです。
しかしこれは通常使用の場合に限っての話です。
ビルトインIHの設置説明書にも記載がありますが、今回のファンにアクセスして掃除をするという作業は「分解・修理・改造」にあたります。
このように「死亡や重症を負うおそれがある内容」として記載があります。
この「分解・修理・改造」作業を行うことにより、一切の保証を受けられなくなります。
安易な気持ちでこの作業を真似ることは絶対にしないでください。
分解清掃でどこまで掃除が出来るのか?
さて今回SNSやブログなどで紹介されているビルトインIHの掃除作業ですが、操作盤が上にある旧タイプの物は簡単にファンまでアクセスすることが可能なようです。
しかし我が家にあるようなプッシュオープンの操作盤のタイプは、基本的にこのファンまでアクセスすることが出来ないようでした。
実際にどのような作業をしたのかご覧下さい。
ブレーカーを操作して電源を落とす
まずはブレーカー落としてIHの電源を元から切ります。
操作盤のパネル類の取り外し
内部にアクセスするためには、プッシュオープンの操作盤の手前についているパネルが邪魔なのでこれを外します。
パネルを外すにはこちらの操作盤左側にの側面にあるパネルが引っかかっているツメを外します。
このようにマイナスドライバーを差し込んでちょっと捻ると簡単に外れてくれます。
下のツメも同じように外します。
そこまで強く引っかかっているツメではないので簡単に外れてくれました。
操作盤の右側側面はこのように引っ掛けるだけの物になっています。
次は操作盤右側にあるパネルを外します。
上に指を掛けて手前に引くだけで簡単に取れると思います。
これで操作盤の大部分が露出しました。
周りにもかなりのホコリがついているのが分かりますね。
折角なので今回はこの状態で手前のホコリなどを掃除しました。
内部のファンにアクセスしてみようと、今回はこの4本のネジを外してみました。
ネジを外した状態で手前に引っ張ると中のファンが出ないかな?と思いましたが、これ以上手前には出せないようです。
恐らく操作盤の配線関係が繋がっているのではないかと思います。
というかファンはこの外れた部分の中にありそうな気もしてきますので、今回外したネジはファンを露出させる為には関係ないのかもしれません。
もしかしたら他の方法があるのかもしれませんが、これ以上作業する必要が無いと判断してストップしました。
このようにプッシュオープンの操作盤のタイプのビルトインIHは、内部ファンまでアクセスする事が出来ませんでした。
私のような無駄なことはせずに通常通りのメンテナンスをしたほうが懸命です。
手前のパネルまで外すメリットは、周りのホコリの掃除がしやすくなるぐらいの事でしょうか。
この操作盤の下側にも結構ホコリが溜まるんですよね。
カバーの裏側も汚れてはいますが気にするほどの事では無いかなと思います。
カバーを嵌める際には操作盤右側のツメに引っ掛けてから
左側を押し込むと爪が引っかかって元通りになります。
内部のホコリについてサポートセンターに確認してみた
ご覧のようにプッシュオープンの操作盤のタイプでは、掃除の際に内部のファンまで簡単にアクセスすることが出来ませんでした。
こちらの内部のファン付近にホコリが溜まってしまう件について、パナソニックさんのサポートセンターに確認してみました。
過度にホコリが溜まらないように、手前の吸気口カバーなどの定期的なお掃除をお願いします。
ということでした。
同じくここで操作盤のカバーを外す行為についても、分解に分類され保証対象外になるという確認をしました。
取扱説明書にホコリが溜まるとダメって書いてあるよ!
また少し不思議に思うのが取扱説明書に
- ホコリなどが溜まると異常を検知して火力が下がったり加熱がとまることがあります
との記載があります。
これは手前のカバーにホコリ等が目詰まりした際にIH内部を想定よりも冷却出来ずに高温になり、それをセンサーなどが感知することで起こる挙動の事のようです。
このホコリ等が目詰まりするという項目を、ファンにホコリなどが溜まった事と読み違えている方もいらっしゃるようです。
それはあくまで手前のカバーにホコリ等が目詰まりして空気の流入を妨げた場合のようです。
ファンがしっかりと稼働してる状態では基本的に内部冷却が出来ると言う事です。
ファン内部のホコリが原因で異常を検知した場合は、不自然な挙動が出てエラーなどで分かるということでした。
パナソニック製IHの分解掃除の注意点まとめ
特にも年末近くになると一気に始まる大掃除。
普段からトッププレートなどのお掃除はしていても、グリルやファンの大掃除をしたいと思うのは当然の事でしょう、
しかし取扱説明書にある以上の掃除は「分解作業」となり保証対象外になってしまいます。
我が家においてはこの保証が効かなくなる可能性を考慮した上で作業をしました。
しかし安易な気持ちで分解作業を行うと、保証が効かないだけでなくその作業自体がとても危険なことを分かってください。
内部に溜まるホコリは吸気口カバー関連を日々メンテナンスをすることが書いてあります。
この作業を怠らなければ、危険な分解作業などをせずとも通常使用には問題ないとパナソニックさんでもおっしゃっています。
適切なメンテナンスを行うことで危険を回避して欲しいなと思います。
写真付きの適切なお掃除方法は、こちらの記事をご覧ください!
関連 【写真付き】IHクッキングヒーターのグリルなどの分解掃除のポイント
お掃除されてる方のブログをみて
『わー、我が家も大掃除でこの部分もしなきゃいけないかなー』
っと、解体方法(?)を知りたくて、どなたのブログだったかな?と
検索しようと思った時、まぼこさんの記事が!
見てしまうときれいにしたいと思ってしまうだろうと
絶対見ないでおこうと思います。笑
ここの掃除は、保証範囲内でやります!
ありがとうございました!
※こんなに埃がって大丈夫なの!?と思いましたが
実家のビルトイン、10年近くそのまま使用してたのを思えば
ある程度ホコリの蓄積が想定内というのは本当なんでしょうね。
KIKO様
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こんにちは!
お役に立てて光栄です。作業方法にはハテナ?な部分がありましたが私も興味本位が無く開けてみたかと言われると嘘になります(笑)
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実際に作業してみるとそもそも分解しきれなかった事もありますが、保証関係を考えるとやる必要はないかなと言う結論でした。
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ナノイーもですがホコリなどが溜まって動作不良が起こるよりも、分解清掃してのトラブルのほうが危険度が高いということなのかな?と想像します。ビルトインIHは基本的な構造は昔から変わっていなそうなのでこの状態で使い続けても大丈夫なだけの実証がされているのでしょう。ナノイーは天井からホコリが降ってくるのでフィルター必要だとは思いますけどね。
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ありがとうございました。