一条工務店で採用されているトリプル樹脂サッシ。
断熱性能が優れているという点が注目されますが、「紫外線99%カット」という特徴があることを忘れてはいけません。
車のフロントガラスにもよく聞くようになった「紫外線99%カット」という機能。
一条工務店のトリプル樹脂サッシに限らずに多くの場所で採用されている機能です。
この紫外線99%カットという性能を見ると、お肌だけでなく家具やフローリングの日焼けも防止してくれそうだなと思いそうです。
しかし実際の所はどうなのでしょうか?
入居して2年を経た掃出し窓付近のフローリングの日焼け具合から、その効果を確認してみましょう。
一条工務店のトリプル樹脂サッシ
一条工務店のトリプル樹脂サッシは優れた断熱性能を持つサッシです。
その断熱性能に注目されがちですが、一条工務店さんの紹介を見ると「紫外線99%カット」という機能もしっかりと紹介されています。
2枚の「Low-Eガラス」と「防犯合せガラス」は、高い遮熱・断熱効果があるだけでなく、お肌の大敵であり、家具などの日焼けの原因にもなる紫外線を99%もカットしてくれます。
この紫外線99%カットというのはこのような窓ガラスにはよく見かける機能です。
99%カットと言われるとなんとなく
と思ってしまいますよね。
しかし本当に日焼けを防いでくれるのでしょうか?
今回は入居後2年間で実際にどれだけ日焼けをしたのか?という観点から見てみようと思います。
紫外線99%カットガラス2年間の日焼け具合
我が家のリビングにある掃出し窓は、家の南西に位置します。
周りに日差しを遮る建物も無く、1年を通して家の中で一番日当たりが良い場所です。
春から秋にかけて窓際にはシェードセイルを設置し、室温をコントロール出来るように日射制御をしております。
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- トリプル樹脂サッシは通年で閉めっぱなし
- 昼間はカーテンもハニカムシェードも閉めない
という条件において、掃出し窓の間近にあるフローリングはどれだけ日焼けしたでしょうか?
我が家では掃出し窓の窓際にタイルカーペットを敷いております。
その境目との日焼けの差ががくっきりと分かります。
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しかしこれだけで「紫外線99%カット」の効果が全く無いとは言い切れません。
日焼けは直射日光の当たり具合による?
一方で家の北東に位置する日当たりの良くない子供部屋はどうでしょうか?
こちらに位置する子供部屋は2方向に大きな窓を配置しています。
昼間は明るいものの、直射日光が入ってくる場所ではありません。
しかしながら昼間はカーテンもハニカムシェードも上げっぱなしで、基本的な条件はリビングの掃出し窓とは変わりません。
タイルカーペットを敷き詰めているのも同じです。
このような条件で、窓からの光がダイレクトに入らない部屋の内側はどうなっているでしょうか?
一方で窓に若干近い場所はどうなっているでしょうか?
このように日焼け具合はその日当たりの条件によって大きく変わりそうです。
少なくとも、西日を直接浴びる掃出し窓付近よりはかなり日焼けの程度に差がありそうですね。
紫外線99%カットも100%カット出来る訳ではない
このように紫外線99%という性能をもったトリプル樹脂サッシでも、フローリングや家具などの日焼けを完全に防ぐ事は出来ません。
通常の窓ガラスに比べて確実に効果はあると思われますが、絶対ではないということです。
特にも南側や西側の直射日光を直接浴びる時間の多い掃出し窓からその内側など。
これらに関してはフローリングなどの日焼けを覚悟しなければならないでしょう。
特に注意したいのが
- 本棚などの書籍保管
- 窓際の植栽や家具・家電などあまり移動しない物
などの取扱です。
2階のホールに本棚を設置しプレイルームなどにする際に、間取りによっては大事な本が日焼けしてしまう可能性もあります。
また窓際に観葉植物や空気清浄機など定位置に置くような家具や家電がある場合、フローリングなどが予想に反して日焼けしてしまう可能性もありそうです。
一方で直射日光が入らない場所に関しては、UVカット機能のついたレースカーテンなども併用すること日焼けをかなり軽減することが出来そうです、
これはカーテンの性能などによってもその程度が変わる可能性がありそうですね。
間取り検討の際にはこのような点にも注意が必要かなと思います。